MisakiWorld

ゲームから少女マンガ、プログラミングまで。

ハイテクキッズ・エッセイ本編第20回『コントローラは素敵なデバイス』(1998年8月くらい)

 

はじめに

恒例の? 発掘シリーズです。過去の記事はこの記事の末に貼っておきます。あいかわらずもう一度調べるのがめんどくさい(こら)なんでそのまま貼って、今思うところを追記してみます。

コントローラは素敵なデバイス(1998年に書いたやつ)

※当時の文章そのままです。当時の知識や調査で書いたので、現在だと間違っている表現があるかもしれません。コメントいただければできるだけ修正はします。

 

#デバイス(device)は英語の辞書で引くと「機械的装置」ってな意味になるそうですが、ここではあえて入力装置と書いてみました。

◎どうしてマリオはジャンプするか-ファミリーベーシック体験談

 ファミコン時代の傑作、スーパーマリオブラザーズ。「Bダッシュジャンプ」なんていう、すばらしいアクションが思い出されます。
 ところで、どうしてAボタンを押すとマリオ(ルイージ)はジャンプするのでしょうか?僕は昔「Aボタンを押すとジャンプする」というプログラムがあるんだと考えていました。あとでファミリーベーシックを触っていた時に、その謎・・・ジャンプするしくみを知りました。簡単に紹介してみます。(もう知ってるよ、てな方は読み飛ばしてもらってもOKです。)

 まず、コントローラの各ボタンには、たとえばAボタンには2、Bボタンには4、とかが割り当てられています。
 次に、マリオが歩いている(立ち止まっている)時、ゲームの中では
「もしも”2”が入力されたら、ジャンプの処理をしなさい」というプログラムが実行され続けています。それ以外の数ならば、そのまま歩く(立ち止まる)、または他の数が入力されたときの処理に移ります。
 さて、プレイヤーが2を入力する(Aボタンを押す)と、こんな感じで
「ジャンプ」のプログラムが動きます。
 1.マリオの絵を、歩いているものからジャンプ中の絵に変える
 2.マリオを、上に動かす(助走付きなら斜め上にうごかす)
 3.「ぴよぉ~ん」というジャンプの音を鳴らす
 4.2.で動かした続きで、マリオを下へ動かす
 5.マリオの絵を、ジャンプ中のものから歩いている絵に変える

 背景の中で1から5の動きが行われると、僕らの目にはいかにも
「ジャンプしている」ように見えるのです。


◎コマンド選択=簡易入力、なのかな

 ということは、コントローラでの入力は、キーボードで命令を打ち込む
作業を簡単にできる、とも言えるのではないでしょうか。
ドラゴンクエスト』シリーズの生みの親、堀井雄二さんが、パソコンゲームだった『ポートピア連続殺人事件』をファミコンに移植するとき、
(移植=ゲームを他のハードでもできるように設定すること。別のディスクやカートリッジに作り、別に販売するのがふつう)
 まず困ったのが「プレイヤー(事件を捜査する人)が、助手のヤスに命令を与えるにはどうすればよいか」だったそうです。
パソコンなら、「箱を調べろ」「壁を叩け」と、キーボードで打てばOKですが、ファミコンのボタンはたった8つ(十字キーも含め)。
 そこで思いついた方法が、『コマンド選択』だったのです。

 あらかじめ「たたく」「しらべる」などよく使う命令を画面に表示させておき、カーソルを動かして決定します。(その後、どこをたたくかなどを選ぶ)
 これはつまり、「たたく」とキーボードで入力する動作と、何回か十字キーを押して(何をするか選択し、)ボタンを1回押すという動作が、同じであることをさします。


◎コントローラは素敵なデバイス(キーボードは知的なデバイス?(笑))

 コントローラでボタンを押すのも、キーボードで命令を入力することと
同じ・・・となると、ゲームのコントローラはぐっと素敵なデバイスに見えてきます。デザインも洗練されている(長い間手でつかむため、人間工学に基づいたデザインもあるそうで。)し、操作も簡単。
 キーボードは上級者向けの知的なデバイスといったところでしょうか。

(でも、キーボードもぜひ打てるようになってほしいものです。)

 中間的位置にあるのがテレビやビデオのリモコンでしょう。再生・録画はボタンひとつで、録画予約をする時は細かい設定をするからです。(Gコード予約は簡単?)

 キーボードをゲームのコントローラみたいなものに変えられるとしたら、パソコンを使う人は一気にふえるでしょう。なぜなら、見た目は『かんたん』になるから!
 もし、10以上の操作をしなければマシンが動かない、なんてことになったらみんな必死でがちゃがちゃやるんでしょうか・・?


◎おまけ:ジョイスティックへの誘い(いざない)

 アーケードゲームの筐体(ゲームをする台。前に低いイスが置いてる)
にくっついているスティック型コントローラは、テレビゲームのパッド型コントローラよりもかなりすぐれもの。慣れてしまった人は、同じゲームでもスティックが使えないだけで大苦戦するくらいです。
 最近各ゲーム機械では、ジョイスティック(スティック型のコントローラだけのもの)が多種売られています。機会があれば、それを手にとって、アーケード感覚を味わってみては?

#参考資料:まんが・ドラゴンクエストへの道(エニックス
      ファミリーベーシックの説明書

 

 

 

 

 

てかはやくスクウェアエニックスさんはこの本(またはガンガンコミックス版)を電子書籍か復刻で出していただきたいです。何回もゲームの仕組みだとかドラクエがどうすごかった的なブログを見るたび「この本読んでるのかいな」とツッコミしまくってるので。

 あとしりあいに教えてもらった虹色ディップスイッチも必須だと思う。

 

 

 

2016年のツッコミ

いやーもうはずかしいよねーこれ。

でもまあこういう記事を、当時はまだ、いわゆるIT業界に就職するとか考えてなかった(ゲーム会社に行きたかった)んで、なんか今よみかえすと、ちょっとばかりはプログラミングとかにも興味があったんだよねと思います。コンストラクション系のゲーム好きやし。(デザエモンとか、ダンジョンキッドとか)

 

 

 

 

 

この時点ではいまのように、ねこもしゃくしも、スマホでタッチパネルいじるとか想像ついてなかった。やっぱりジョブズさんすごかった。いやジョブズさんが最初にタッチパネル作ったわけじゃないけど。

 

あと、コントローラーが「無線」になるのも、このときは想像してなかった。コントローラーといえば本体につながっていて、プレイが白熱すると引っぱってしまい、本体を動かしてゲームがハングアップするとかそういうかんじ。

 

今、すごい気になっているのは、Steamのコントローラ。(まだSteamは本格的にいじってないんですけど、某あれとか某あれよりも強力なゲームインフラだと思いますねぇ)

 

(2021.5)生産終了ぽいですね。なぜかサイトはあるけど、、

https://store.steampowered.com/app/353370/Steam_Controller/?l=japanese