この記事はたぶんこれの続きです。
misakiworld.hatenablog.jp
つまり2021年は上記の通りあまり考えられなかったし、2022年もほとんどなんもできませんでした。MLは見ていたけど、次のアクションができなかった。
私は幸運なことに、榎さん(id:shinji_enoki)と小笠原さん(id:naruoga)と気楽にしゃべられる場所が(某SNS上にあり)、またほかにもたくさんのLibreOfficeにかかわっている人とも主にSNSを通してコンタクトが取れるところにいるため(いや誰でもメンション送ったらいいけど)、不安なことがあっても頼れている。
しかし、(LibreOfficeにかぎらず)日本ではローカライズにしてもAIの台頭で今後何が正解かわからなくなるだろうし、オフィスソフトについて「ユーザーが自由に」「別の選択肢をとる」ことにしても先細っていく。いや、私には何の力もないんだけど。
なのでできるだけjaアナウンスMLの承認作業(チェック)をするようにした。
jaアナウンスMLとは
LibdeOffice日本語ページにML一覧がある。
ja.libreoffice.org
最近だとSNSでアナウンスするほうがプッシュ的で効果的なんだけど、やっぱりML(メール)での連絡のほうが、後で調べやすい。ここにある「announce @ ja.libreoffice.org: アナウンスメントとプレスリリース」のMLの承認作業メンバーに、ありがたく入れてもらっている。確か最初は「スパムが来たらリジェクトする」方をよくやっていたけど(自分もそのつもりだった。ゴミのそうじくらいならできる、と思って参加させてもらったように思う)、この1年ふりかえるとマイナーリリース、メジャーリリースのアナウンスをかなりの量チェックさせてもらったように思う。
どうやって作業するか
- Italoさんのアナウンスが流れる
- 榎さんが文章を流してくれる(承認待ちになる)
- 文言チェックしてリリースする
というかんじです。
Italoさんのアナウンスはtdf-announceにとどきます。きたら気持ちを整え始める。(ん)
listarchives.documentfoundation.org
少ししてから、榎さんが日本語訳を日本語アナウンスMLに流してくれて、日本語サイトを更新されます。(つまり、日本語アナウンスMLに流れるのは日本語サイトの更新より後になります。いまのところ。)
ja.blog.documentfoundation.org
ところでこのLibreOffice日本語チームブログ、導線がわかりにくい気がしないでもないので(日本語ホームから一発ではとべない……ですよね? できてたらごめんなさい)、このあたりも今後自分が何かできないかなと考える機会になりそう。
閑話休題、日本語アナウンスMLはリリース待ちになるので、ここからがリリース(リジェクト)権限を持っている人の作業ターンになります。
最高の集中力で日本語文章を読んでみて、てにをはが抜けてないかとか、あと対応バージョンのところなどの数字が間違っていないかは必死で見ます。
いつもギリギリまで悩むのは、英語のアナウンスの文章をどこまで「日本語としてわかりやすい」文章にするかです。さいきんは、「アナウンス」ということを念頭に置いて、あえて、手を入れないようにしています。
それでも、日本語で「どうかなこれ?」と思ったときは英語版を読み直したり、過去の(日本語の)リリースはどうしてたかなとか見たり、自分なりに納得がいかないときは英英辞典(電子辞書とか、アプリとか)を引いてすっとする言い方がないかというのは探し続けてたりはします。
かくして日本語アナウンスMLの承認(リリース)をするとそちらにも流れる、というわけです。なお、なんらかのtypoがあったときはこの時にそっと日本語サイトの方も更新してもらえます。
listarchives.libreoffice.org
2023年をふりかえると
そして2023年どのくらい手伝いをさせてもらったか、メールの送信箱*1を見返してみると、このようになっていました。この日付は私がMLで承認を送ったものなので、げんみつなソフトウェアのリリース日付とはずれていることをご了承ください。(あとすべてのバージョンアップのアナウンスを私が通しているわけではないです。)
- 2023/1
- 2023/2
- 2023/3
- 2023/4
- 2023/5
- 2023/6
- 2023/7
- 2023/8
- 2023/9
- 2023/11
- 2023/12
見返してみると多い……気がする(某AOOより(?!)。
そしてもうひとつの大きな、メジャーリリース時の日本語チェック
ja.blog.documentfoundation.org
8月には7.6がリリースされました。リリースノート日本語訳にはほとんど参加できてなかったのですがアナウンスの方は必死でみました。ほんとにちょっとしか見てないのに最後の方にちらっとありがとうクレジットが入ってるとなんかすごく泣けてきます。
さて2024年は
2024年から、TDFはカレンダーベースのリリース番号を採用するため、次のメジャーリリースは2024年2月の2024.02となります。
LibreOffice 7.6 Communityリリースを発表 - LibreOffice日本語チームBlog より
来年もこのペースで(いやもうちょっと量おおめに)いろいろできたらいいなと思います。
この記事は、LibreOffice Technology Advent Calendar 2023 の11日目の記事も兼ねています。しかし全く技術的な話を書いていないんだけど……いいかな?
FLOSSのいろいろに参加(タッチ)するのってそれほどハードルは高くなくてちょっとしたことでいいと思うんです。