学校が終わって家に帰るまでの平和な通学路とか。
宿題をちゃっちゃと片づけて、ごはんの直前までファミコンで遊びまくったとか。
親戚の家で夜中にトイレに行った帰り、中庭で空を見上げたら、無数の星が散らばっていたとか。
父親といっしょだったけど、ちょっと夜遅く、ラーメン食いに行こっか、って、車に乗っていったこととか。
30年ほど前のこどもの場合、こんなちょっとしたことでも、すごくどきどきして、楽しかった。
いまだと、どんなことにわくわくするのだろうか。僕らはもっと、こどもに話をきいてみなきゃならない。テーブル越しに、チャットのスタンプを送るだけじゃなくて。
27年前
先日、ドラゴンクエストIIIのオーケストラコンサートに行ってきました。すぎやまこういち先生は解説として出てくださり、なんとアンコールの序曲Xの指揮をしてくださいました。私はDQ3で人格形成された部分があるファミっ子(死語)なので、もうほんとこのコンサートに行けてよかったです。
あと車のAQUAのコマーシャルずるいですよねー。いい意味で。(公式動画ないんかな?モンハンバージョンはあったみたいなんですけど)
で、ドラクエ3が出たのが、27年前。私がネットを(パソコン通信で)使い始めたのは1995年頃(約20年前)なんで、その頃はほんとにただの小学生でした。
あとLSIゲームとか、学年別雑誌のふろくの紙おもちゃとか。ソノシート(わかる?)を手回しで再生したり、当時は貴重な懐中電灯(電池も100均で買えるとかありえなかった)で一番暗い部屋を閉め切って幻灯機で映したり、あと日光写真とか。ああなつかしい。
親との約束(ペアレンタルコントロール)
ゲームやおもちゃはアプリにとって変わられ、ソノシートの音楽もiPodとかウオークマンとかで聴けるし、あと動画も写真も撮れる夢のような機械が手のひらにおさまる時代になっちゃったわけです。
さらに、いまの携帯ゲーム機やタブレット型端末、iPodは、ネットにつながるようになってます。ある機能に特化(携帯ゲーム機ならゲーム、Kindleなら読書)しているとはいえ、だいたいYouTubeも見られるし、ネットサーフィン(死語)もできる。
ASUS Nexus7 ( 2013 ) TABLET / ブラック ( Android / 7inch / APQ8064 / 2G / 16G / BT4 ) ME571-16G
昔だったら「ゲームは1日1時間*1」とか約束してたり、いっしょにテレビを見ててもうっふんあっはんな画面が出てきたらチャンネルを回すとかもできたんですけど、今じゃそれじゃ追いつかないんで、デジタル的にアクセス制限をかけることができるようになりました。それがparental control(ペアレンタルコントロール)です。
3DSでいえばこんなかんじで、けっこう細かく設定できます。個人的には未就学児~小学校低学年くらいまでは親御さんにはぜひともきつめに設定してほしいかなと思います。
少し前に、「いつの間に交換日記」が突然サービス終了したのを覚えているこども(や大人)も多いのではないでしょうか。
ニンテンドー3DSソフト『いつの間に交換日記』および『うごくメモ帳 3D(フレンドうごメモギャラリー)』サービス停止のおしらせ|サポート情報|Nintendo
知らない間に、(見知らぬ人に)、よからぬ写真とかを送りあうことができてしまっていました。この時点では(おそらく現時点でも)これを効果的に制限する方法が無いんです。ネットがそばに無い時代なら、「ここに書けないようなヒワイな言葉」とかつぶやいても、聞くのはその声が届く人だけでしたけど、いまだとGoogleやYahoo!やらで検索できちゃうわけです。
エゴサはこわい?
エゴサーチ(エゴサ)という言葉*2もあります。自分の名前で検索したら、同姓同名の別人が出てきたって経験もあるでしょう。
見守りとストーキングのはざま
今回の記事を書くきっかけになった記事のブックマークをあげておきます。
おかーちゃんの勝手にネットパトロール
- [セキュリティ]
いいか悪いかは別として、誰でもちょっとリソース割けばこのくらいの情報はとれるということがわかった(あらためて)/自分に守るべき存在ができたらどうするかなあ。
2015/08/05
「おかーちゃんの勝手にネットパトロール」は「インターネットの『みどりのおばさん』」だと思う #パトロール #safewebkids - 家庭内インフラ管理者の独り言(はなずきんの日記っぽいの)
- [セキュリティ]
テレカにつづいて、みどりのおばさん(おじさん)を知らない人も増えてきてるんだなあ(どこにつっこんでるんだ)
2015/08/05
「おかーちゃんの勝手にネットパトロール」を公開した - ここはちょっと見せられない
「たくさんの成人であろう囲いから猥褻な言葉を浴びせられるも、意味もわからず復唱する姿」という現実からこどもを守る手段がもっとあっていいと思う
2015/08/05
繰り返しになりますが、以前ならまだ親、大人の目の届く範囲で起こったことが、もう今はpingで届くところなら(ネット上なら)世界のどこにでも配信できてしまうんですよね。最後に引用してる一節、ほんとうなら、すごいつらい。このこどもが将来大人になってふりかえったとき、小児買春のような異常な行為に、自分も合意していたのではないか? と傷つくのではないかと思った。(日本ではまだまだこういうのから自分の身を守る教育が足りてないっていう話はまたの機会にして)
やっぱり大事なこども(やだれか)を守る立場にいると、見守るべきだと思ってしまうのよ。僕にはまだこどもはいませんが、もしもいたら、キモイと言われようが、こどものPCのログ全部引っこ抜いてる可能性もある。せめてこれまでつかんできた知識を、少しくらい、こどもをまもるために使ってもいいでしょう?
見守っていることは、きちんと話そうと思う。そのうえで、気になることがあったら、これもちゃんと話しあっていこうと思う。きっかけとして、テーブル越しにスタンプを送ってみるとか、そういうのはやっていいけど、ちゃんと(今だけしかない)目を見て話せるときに話したい。
あと、アクセスログを目grepするだけじゃなくて、興味を持ったことについて、頭ごなしに否定しないで、ちゃんと受け入れたい。そういう「見守り」もあるはず。
30年ほどまえの僕でも。
チラシの裏とかもらいもののノートに、*3たくさん漫画(ともいえない絵)を描いたし、それから数年後には小説をがりがり書くようになったし、エレクトーンで自作曲を弾きまくったけど、(そりゃ家事の手伝いをしなさいとかはもちろん言われたけど)否定はされなかった。あれだって、ある意味、守られていた、のかもしれない。