そして、りぼんは新時代へ、ようやく。
■種村有菜先生の「りぼん卒業」
- 作者: 種村有菜
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/12/18
- メディア: 文庫
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- 作者: 種村有菜
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/01/15
- メディア: コミック
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種村有菜先生のりぼん卒業作品となる「桜姫華伝」(さくらひめかでん)の最終12巻が2013年1月に発売されました。また、その直前に、文庫で「恋愛物語集」も発売され、いよいよ卒業となりました。
りぼん本誌での連載は2012年12月発売の「2013年1月号」で完結し、はっきりと卒業の旨も書かれていたため、おそらく(当分は)番外編などの掲載は無いと思われます。--以前の連載「紳士同盟クロス」や「絶対覚醒天使 ミストレスフォーチュン」等では、ちょくちょくりぼん本誌に番外編が掲載されていましたが……。
以前の「りぼん」まんがの再掲載の顕著な例としては「ちびまる子ちゃん」などがありますね。今後も(まだマーガレットにいる間は)何かしらのサプライズがあるかもしれません。
また、「桜姫華伝」12巻では、卒業に関するコメントも記されていました。ネタバレになるのであえて書きませんが、以前のコミックスで「りぼんだけで」描いていきたいといった意志の変化については、私は大人なので「人は変わるものだ」と素直に受け入れたいと思います。
良くも悪くもこの10年ちょっと、りぼんの背骨に近い立場だった方がいなくなった「りぼん」は、これからどうなっていくのでしょうか?
■これからのりぼんの「作風」は?
というわけで、これからどんな人が「りぼん」をささえていくのか、予想してみたいと思います。
■乙女ちっく路線ふたたび?
- 作者: 村田真優
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/08/11
- メディア: コミック
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いま非常に勢いづいているのは村田真優先生の「流れ星レンズ」。21世紀のまさに「きらきらりぼん作家」だと思います。いままでのりぼんになかった華やかさもあり、きらきらさもある。この路線でつきぬけてくれても楽しいなあと思います。
- 作者: 木村恭子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/08/11
- メディア: コミック
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木村恭子先生は、毎回作品のたびにどんどんうまくなっていて素敵だなと思います。特に大好きなのは(主人公の)泣きながら告白する顔。
■スパイシー路線?
- 作者: 藤原ゆか
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/07/13
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- 作者: 牧野あおい
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/01/15
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ちょっと他誌風になるかもしれませんが、藤原ゆか先生の「CRASH!」のような画風がここ数年受け入れられてきたと思います。そういったスパイシー路線もありですね。直近では牧野あおい先生が華麗にその位置に立ったので、「ちゃお」ではちょっと物足りない、という人を「りぼん」にとりこめないかなーとは思います。
- 作者: いしかわえみ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/05/15
- メディア: コミック
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- 作者: いしかわえみ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/05/15
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いしかわえみ先生は「絶叫学級」でホラーの定位置にいますが、その他の作品も上質だと思います。
■「まりも」と「小学生まんが大賞」
まりもの花〜最強武闘派小学生伝説〜 1 (りぼんマスコットコミックス)
- 作者: 香純裕子,秋元康
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/01/14
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その他の路線……というか、私はもうあまり読めなくなってしまったのですが、「まりもの花」のような作風のまんがも続いているということは、一定の需要があるのだと思います。また、まだ単行本化はされていませんが、「小学生まんが大賞」をきっかけとしてデビューした佐和田米先生(MangaAnimeナビにいがた でのインタビュー記事)の活躍ぶりをみると、りぼんは「小学生まんが家」をターゲットにするのかもしれませんね。
■これまでのりぼんをささえてきた重鎮たち
そして、この10年ほどのりぼんをしっかり支えてきた看板作家さんたち。(書影紹介ばっかりですが……)
- 作者: 酒井まゆ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/02/15
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- 作者: 槙ようこ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/01/15
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- 作者: 雪丸もえ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/03/15
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- 作者: 春田なな
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/03/15
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- 作者: 前川涼
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2003/12/15
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アニメDVDつき傑作選コミックス みんなのHIGH SCORE ([特装版コミック])
- 作者: 津山 ちなみ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/03/15
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- 作者: 園田小波
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/10/15
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- 作者: 松本夏実
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/09/15
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- 作者: 持田あき
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忘れている人がいたらすみません……(その時はこっそり足しておきます)
■個人的に推している(た)漫画家
あと個人的に推している(た)方が連載とかされていたら、とびつくんですが、なにせもうわたしは37歳ですし、ほんとうの「こども」が求める作品や作風はたぶん私とおなじものではないんだろうなあと思います。松本夏実先生や朝吹まり先生の新作が(もっと)読みたいですね。かるき春先生もオリジナル作品が読みたい。
ローゼンメイデン dolls talk 1 (りぼんマスコットコミックス)
- 作者: かるき春
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/12/19
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- 作者: 朝吹まり,タカラトミー・シンソフィア
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/10/15
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- 作者: えばんふみ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/09/15
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えばんふみ先生……移籍という情報が……
そのほか、まだ単行本は発行されていませんが、杉本愛紗先生。
「りぼん賞」を受賞された、あいな紗月先生など……
■21万・21世紀少女たちのこれから
(章タイトルはりぼんの全盛期「200万乙女」にかけている)
けれど結局、すい星のように新人があらわれ、その人が次代のりぼんを作っていくのかもしれませんね。下の写真は、1990年代(たぶん99年)の4月号と2009年1月号(2008年12月発売)のりぼんを並べたもの。この横にはどんな表紙のりぼんが並ぶのでしょうか。……実は、社団法人日本雑誌協会というところでの「りぼん」の発行部数(2012年7月~9月)は、21万部台。これは、「ちゃお」(61万部台)と「なかよし」(16万部台)、「Sho-Comi」(15万部台)と比べて健闘しているかどうか……。
というわけで、りぼんについてはもうしばらくいろいろな過渡期に入ると思いますので、こっそりおいかけてみようと思います。