(この記事はMisakiWorld Advent Calendar14日目の記事です。)
突然のあしながおじさん
Kindle(セール)情報をゲットするなら要チェックの「きんどう」さん(
https://kindou.info/ )で、光文社の古典新訳文庫がセールになっていたときに思い出した話。
これ、カラマーゾフの兄弟とかの新訳が出たときに、表紙の絵を見たことがある人もいるかも。
この独特な線画の表紙。
んで、私の大好きな「あしながおじさん」もセール対象にこの時点で入ってた。
翻訳は土屋京子さん。
最近だとつばさ文庫でも出てたりする。
みらい文庫版もあった。
おそらくみんなが読んだ文庫は新潮文庫版じゃなかろうか。世界名作でアニメ化されたときはアニメ版カバーがかかっていたらしい。
- 作者: ジーンウェブスター,Jean Webster,松本恵子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1954/12/28
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 38回
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わたしは「私のあしながおじさん」*1がちょう好きだったので、今回のKindleセールでうっかり買いそうになっている買った。いいひとが訳したものは何パターンでも読んでみたい。自分なりに訳してみたい作品でもある。
ちなみに原文は無料で読める。英語は古い表現はあるけど、手紙文とかの参考になるはず。
アニメ版ということですごく好きなオープニングとエンディングが収録されたサントラが再販?されていると知ったときは速攻で買いました。
ここまできたらもうおまけの世界ですが、堀江美都子さんが歌うこれもおすすめです。
「新訳」から読み取れるもの
上にも書きましたが、ポチってしまいまして、Kindle Paperwhite(たしか2012)でさくさく読んでおります。
現在、「日本語でのあしながおじさん」は、これも前述した新潮文庫版が版を重ねていて、「もう以前読んだからいいや」って思う人もいるかもしれませんが、ぜひあらためて読んでほしいなあと思います。子どもさんが小学生とかなら、「みらい文庫」「つばさ文庫」版でもいいかな。
戻って、こちらの光文社古典新訳文庫版の、訳者あとがきより、一部引用させていただきます。(改行位置はブログの性質上かわっています)
この作品を日本で最初に翻訳した東健而(ひがし けんじ*2)は、daddy-longlegsをそのまま訳して、『蚊(か)とんぼスミス』というタイトルをつけている(一九一九年)。「蚊とんぼ」とはガガンボのことだ。
正確ではあるがいささかロマンに欠けるきらいのあったタイトル『蚊とんぼスミス』をロマンチックな『あしながおぢさん』というタイトルに変更したのは、一九三三年に新訳を発表した遠藤寿子(えんどう ひさこ)である。それ以降、この作品のタイトルとして『あしながおじさん』が定着した。
東健而さんバージョンの『蚊トンボスミス』は、どうやら1927年から1931年に、改造社というところから発行された世界大衆文学全集*3に収録されているらしい。こりゃ(古き良き)古書店でしか手に入らなさそう。……この情報は「翻訳作品集成 ameqlist」さんのサイトから調査しました。ありがとうございます。
http://ameqlist.com/index.html