はじめに
この記事はLibreOffice Technology Advent Calendar 2023の10日目の記事です。
9日目はSaburo Yoshida さんの記事「OSC2013から10年Drawはどう変わった ほか」でした。
本記事は定点観測として年1回記録しています。1つ前はこちら。
ことしは年を通してというよりは一発勝負で12月某日、某ヨドバシカメラのPCソフトウェア売り場のオフィスソフトのところを見てきてあったものから感想を中心に書きます。
もくじ
- はじめに
- もくじ
- そもそも
- MS Office(2021/365)
- Thinkfree Office neo 7
- ポラリスオフィス
- WPS office2
- 一太郎2023/2024
- Google Drive
- LibreOffice
- まとめのようななにか2023
そもそも
そもそも、もうPCソフトウェア(箱)の売り場自体が小さくなっていて、さらにオフィスソフトのカテゴリもわずかになっています。ニンテンドースイッチのダウンロードソフトウェアカードがあるようなゾーンのほうが同じか広い。それだけ「箱でソフトウェアを買う」のも減っている気がします。テレビゲーム専用機のゲームソフトは、在庫のだぶつきによって価格変動もあり得るうんですけど、PCソフトではほぼそれはないし。
MS Office(2021/365)
去年も先頭に挙げた。サブスクリプションやオンラインダウンロードコードのカードが売られています。名実ともにオフィスソフトといえばこれでしかないと思います。
特にここ数年では(コロナ禍によるワークスタイルの変化もあって)Teamsからの連携とかが強くなってる気がします。Teamsの活用を書いた本などにも、365に寄った記載が増えています。背後にはSharePointとの接続もあり、学校や企業でMSを利用していると、結果そちらにベンダーロックインされるということになります。(それがダメとは思ってない。ただ、ユーザがそれを認識してくれてたらいいなとは思う。)
Thinkfree Office neo 7
Thinkfree Office NEO 7 - Officeとの高い互換性|ソースネクスト
パッケージソフトウェアが販売されています。ソースネクストユーザがスライドして使っているかもしれません。
ポラリスオフィス
Polaris Office(ポラリスオフィス) ー 強力な互換性を備える新しいオフィスソフト
パッケージソフトウェアが販売されています。サイトのヘルプを見ていると、ダウンロード版で試用期間中は広告が表示されるらしい。
WPS office2
キングソフトオンラインショップ / Standard Edition - WPS Office 2 for Windows
ダウンロードカードがあったと思います。これは中古PCをショップなどで買うとライセンスがおまけでもらえたりすることがあるので、名前を聞いたことがある人も多いかもしれません。
WPS Cloud
去年完全に失念していたのですが(店頭になかったかも)、クラウド版もあります。スマートフォンアプリ(iOS、Android)もあるそうです。
--ここからは店頭にはないもの--
一太郎2023/2024
なんと探し方が悪かったのか、店頭で見当たらなかった。あったらごめんなさい。店員さんに聞かなかった……。毎年恒例の新作は12月に発表されました。(下のカードは来年になったら2025になるでしょう。)
日本語文書編集においては最強なんだけど、家でPCを使う時間が減ってて数年ごとにしか買い替えてなかった。ATOKも、クラウド対応オンリーみたいになってしまって、結局1年ライセンスもってるうちトータル1か月くらいしか使わなくて、2年目は継続しませんでした。ごめんなさい。
Google Drive
クラウドサービス。じわじわMSのOneDriveやWeb版のOfficeソフトのシェアが伸びてるけど、それでも一定のシェアはあると思う。去年ここで「Chrome OS Flex」の話もしたなあ。
LibreOffice
そしてLibreOfficeは今日(12/10にjaアナウンスMLで流した)7.6.4と7.5.9が最新です。7.5系はサポート終了になるため、7.6系統への移行をそろそろ検討いただきたいところです。
ちょっとスマートフォン周りの対応で、現状日本語版としてはどうなのかとかは、うまくいえないところがあります。英語版としては先日Android版のビューワがリリースされました。
ソフト提供元はTDF(The Doccument Foundation)からのものとなります。
LibreOffice 日本語サイトで紹介されている「Collabora Office for Android and iOS」は、(サイト紹介から引用すると)『Collaboraが提供するLibreOfficeベースの製品』です。
Apache OpenOffice
AOOことApache OpenOfficeは、2023年2月27日(現地時間)に4.1.14がリリースされました。しかしX(旧Twitter)のアカウントは2022年の4.1.13が固定されている状態です。
まとめのようななにか2023
さて今年もざっとふりかえってみましたが、なんだろうあんまり変わってない感じがしました。先にも記載しましたが、じわじわオンラインコラボレーションツール(Teamsなど)からオフィスアプリが使われるシーンが増えていってるのは間違いなさそうです。来年はさらにどうなっているのか、また調べたいと思います。
さて明日のLibreOffice Technology Advent Calendar 2023、担当は……引き続き私がお送りいたします。内容はことしのはじめに書きかけていた、2023年LibreOfficeに関して何かしたいと言った結果について。明日の記事も読んでもらえるとありがたいです。よろしくお願いします。