本当は2023年は何を買った?感想をまとめてみた
はじめに
2023年に買った(はず)の技術書中心リストと感想を残しておく。ところがブログ見直してると去年のブックレビューがなくて泣いている。
2022年だと漫画の話しかないし、
2021年版に至っては諸般の事情でコメントなしバージョンしかなく、
その前になると2020年の翔泳社の本25本ノックとか、2019年のインフラ勉強会で発表したネタまで無いことになっている。
まあ2022年は後半からいろいろあれがなにして、2023年は平日昼間の仕事でn年ぶりに異動があったので結果はてなブログにしてもほとんど何も書いていない状態で、たまに読みに来てくれる知人にはもうしわけない(いつものAA略)と思っている。
話を戻して2023年に買ったはずの本と電子書籍のうち、技術書とゲーム関係に寄ったものを並べる。翔泳社に片寄ってるのは、セールがあるから。同じ理由で今後インプレスとかも買ってそう。
2023年買った本(技術書)
会社(SES)で取ってほしい資格枠に900番台なかったんやけど(もっとむずいやつをもとめてた)、オンライン講習を受けると試験バウチャーがでるのでうっかり手を出してしまった。知ってる人はこのジャンルの試験勉強ってMS Learn読み込んで、試用期間でコンソールみとくしかないんだけど(MCPとかもたいがいだけどAZ/MS/SCなんかとくに)本にした時点で腐るし用語変わるし、それでもなんかないかと探してたどりついたのがこれ。買った時点では唯一リフローで、読み上げ対応。電子書籍元年はいつ終わるんやろとかほんとため息がでる。
最終的にUdemyに課金して(予想問題という名の過去問記憶チャレンジ)、いやAZ900は過去問以外もなかなかよかったし初めて受けるなら資料が豊富なAZがおすすめ、AZ→SC→MSで900をとった。
(20240108追記)そのへんの話をカクヨムに日記っぽく書いていたのでリンクをはっておきます。
2023年も安定してお世話になった。そしてついにWeb+DB Pressのほうがひとつのピリオドをむかえた。SDより後からまともに読み始めた(難易度は高いと思う)けど、いろいろほんとうにお世話になった。
日経Linuxも区切りを迎えて、ほぼ全部入り総集編の早期割引をすっかり逃がしている。
- 入門モダンLinux
30年ちょいまえにKernelが登場して、もう書籍としては出尽くした感があり、そしてAI系にこの分野の情報とりまとめはもう道をゆずってる感がいなめないけど、それでもこういう本が出てくれるのはありがたいし、そして僕みたいにうっかり本屋で出会って気を失ってはっと意識を取り戻したら(ちゃんとお金は払って)手の中にこれがあったりするからおもしろい。……む、MINIXが去年事実上の終わりを迎えた、とか。スラドのこれを見てるとこれも感慨深いな。
いろいろ書いてるとこの記事に終わりが見えないので、残りはさくさくいく。
これは今更なんだけどほんとウェブサイト構築をやりなおしたくなって(意地でもWPカジュアルに使いたくないw)ポチった。おともはこれ。
万年受からないAPの試験対策に買ったけど、なんか古いKindleで開かなくてな……ただのPDFのはずなのに。
- AIとかChatGPT関連
あっという間に本屋にコーナーができて玉石混合に本が入り混じり始めた。それはそれでカオスで楽しいものだ。ただ僕は異動先の仕事に慣れることを優先したのでぜんぜん勉強してない。しかしPythonはもうAI分野のなんかになっちゃったんやなあ(mailmanを思い出しながら)
- 基礎からの新しいストレージ入門
2023年闇ベストを作るなら1位はこれ(?)。業務に役立つしによによしながら読んでた。
- 音楽情報処理
コロナ社のメディアテクノロジーシリーズは全部ほしいしよだれが止まらない。まずは趣味にふりきってこれ。続刊の「シリアスゲーム」とか早くでてほしい。
2023年買った本(ゲーム寄りの何か)
あー、某ゲームの本は1ミリも読んでないし、ほかのことした方がいいよってフォロワーさんにもいわれた(苦笑)。
- ゲーム思考
ニュートン新書高い。買ったときどこかでつぶやいた気がするんだけど、もはや「ゲーム」をまともに研究できてるの海外にシフトしてるんじゃね、と危惧(きぐ)しながら、ファミコンにすべてをもっていかれたぼくはむさぼるように読んでいる。取り上げられているゲームはそういったオールドの人らからみると新しめ、スマホしか使ってない人たちにはへぇなレジェンド作品が出てくる。
- ゲームメカニクス大全(改訂版の差分)
2版がでて、初版を持ってるひとに期間限定?で差分をだしてくれててあなたは神かと感動した。
- ナイトランドクオータリー
将棋世界サイズでみっちりあっちの世界にいける本。(お値段高めやけど、、)
- 虹色ゲームメーカー
ゲームクリエイターものはうっかり読んでしまうんだけど、いまどきでよかった。スクエニはセールがあるからそのときにまとめ読みおすすめかなあ。初めてiPodでorbitalつうゲームをやったときみたいなはじける感動があった。
重厚でみっちり。積ん読がはかどる(ぁ。
番外編
- 双影双書
サンデーの連載開始時はハラハラしたけど(いろんな意味で)、フルアナログで描いてるときいて地味に応援してる。三巻発行おめでとうございます。ただこのさきは、たぶん電子になりそう……電子のあとになっても、単行本でてほしいなあとおもいます。そして、原画展してほしい。
最後は自分に似合わないサッカー漫画でしめようと思う。サッカーのルールもほとんど知らないんだけど、この漫画は試し読みしてまず「こういう人の描き方できないわー」と思って購入。その後サッカーの深淵みたいなものがちらちら見えてきて続きが気になる。そりゃ日本の(無名の)少年がいきなり外国で、というのはファンタジーかもしれないが。サッカーに詳しい知り合いに紹介したら興味深く読んでくれているようでよかった。
▲ ここに「買ってよかった2023」を書こう
なおブログのタイトルやらはAIアシストで作ってもらいました。
2023年はもうすこしLibreOfficeについて何かしたかったのでできるだけjaアナウンスMLの承認をした件について
この記事はたぶんこれの続きです。
つまり2021年は上記の通りあまり考えられなかったし、2022年もほとんどなんもできませんでした。MLは見ていたけど、次のアクションができなかった。
私は幸運なことに、榎さん(id:shinji_enoki)と小笠原さん(id:naruoga)と気楽にしゃべられる場所が(某SNS上にあり)、またほかにもたくさんのLibreOfficeにかかわっている人とも主にSNSを通してコンタクトが取れるところにいるため(いや誰でもメンション送ったらいいけど)、不安なことがあっても頼れている。
しかし、(LibreOfficeにかぎらず)日本ではローカライズにしてもAIの台頭で今後何が正解かわからなくなるだろうし、オフィスソフトについて「ユーザーが自由に」「別の選択肢をとる」ことにしても先細っていく。いや、私には何の力もないんだけど。
なのでできるだけjaアナウンスMLの承認作業(チェック)をするようにした。
jaアナウンスMLとは
LibdeOffice日本語ページにML一覧がある。
最近だとSNSでアナウンスするほうがプッシュ的で効果的なんだけど、やっぱりML(メール)での連絡のほうが、後で調べやすい。ここにある「announce @ ja.libreoffice.org: アナウンスメントとプレスリリース」のMLの承認作業メンバーに、ありがたく入れてもらっている。確か最初は「スパムが来たらリジェクトする」方をよくやっていたけど(自分もそのつもりだった。ゴミのそうじくらいならできる、と思って参加させてもらったように思う)、この1年ふりかえるとマイナーリリース、メジャーリリースのアナウンスをかなりの量チェックさせてもらったように思う。
どうやって作業するか
- Italoさんのアナウンスが流れる
- 榎さんが文章を流してくれる(承認待ちになる)
- 文言チェックしてリリースする
というかんじです。
Italoさんのアナウンスはtdf-announceにとどきます。きたら気持ちを整え始める。(ん)
listarchives.documentfoundation.org
少ししてから、榎さんが日本語訳を日本語アナウンスMLに流してくれて、日本語サイトを更新されます。(つまり、日本語アナウンスMLに流れるのは日本語サイトの更新より後になります。いまのところ。)
ja.blog.documentfoundation.org
ところでこのLibreOffice日本語チームブログ、導線がわかりにくい気がしないでもないので(日本語ホームから一発ではとべない……ですよね? できてたらごめんなさい)、このあたりも今後自分が何かできないかなと考える機会になりそう。
閑話休題、日本語アナウンスMLはリリース待ちになるので、ここからがリリース(リジェクト)権限を持っている人の作業ターンになります。
最高の集中力で日本語文章を読んでみて、てにをはが抜けてないかとか、あと対応バージョンのところなどの数字が間違っていないかは必死で見ます。
いつもギリギリまで悩むのは、英語のアナウンスの文章をどこまで「日本語としてわかりやすい」文章にするかです。さいきんは、「アナウンス」ということを念頭に置いて、あえて、手を入れないようにしています。
それでも、日本語で「どうかなこれ?」と思ったときは英語版を読み直したり、過去の(日本語の)リリースはどうしてたかなとか見たり、自分なりに納得がいかないときは英英辞典(電子辞書とか、アプリとか)を引いてすっとする言い方がないかというのは探し続けてたりはします。
かくして日本語アナウンスMLの承認(リリース)をするとそちらにも流れる、というわけです。なお、なんらかのtypoがあったときはこの時にそっと日本語サイトの方も更新してもらえます。
2023年をふりかえると
そして2023年どのくらい手伝いをさせてもらったか、メールの送信箱*1を見返してみると、このようになっていました。この日付は私がMLで承認を送ったものなので、げんみつなソフトウェアのリリース日付とはずれていることをご了承ください。(あとすべてのバージョンアップのアナウンスを私が通しているわけではないです。)
- 2023/1
- 7.4.4
- 2023/2
- 7.5
- 2023/3
- 7.5.1
- 7.4.6
- 2023/4
- 7.5.2
- 2023/5
- 7.5.3
- 7.4.7
- 2023/6
- 7.5.4
- 2023/7
- 7.5.5
- 2023/8
- 7.6
- 2023/9
- 7.5.6
- 7.6.1
- 2023/11
- 7.5.8
- 7.6.3
- 2023/12
- 7.6.4
- 7.5.9
見返してみると多い……気がする(某AOOより(?!)。
そしてもうひとつの大きな、メジャーリリース時の日本語チェック
ja.blog.documentfoundation.org
8月には7.6がリリースされました。リリースノート日本語訳にはほとんど参加できてなかったのですがアナウンスの方は必死でみました。ほんとにちょっとしか見てないのに最後の方にちらっとありがとうクレジットが入ってるとなんかすごく泣けてきます。
さて2024年は
2024年から、TDFはカレンダーベースのリリース番号を採用するため、次のメジャーリリースは2024年2月の2024.02となります。
LibreOffice 7.6 Communityリリースを発表 - LibreOffice日本語チームBlog より
来年もこのペースで(いやもうちょっと量おおめに)いろいろできたらいいなと思います。
この記事は、LibreOffice Technology Advent Calendar 2023 の11日目の記事も兼ねています。しかし全く技術的な話を書いていないんだけど……いいかな?
FLOSSのいろいろに参加(タッチ)するのってそれほどハードルは高くなくてちょっとしたことでいいと思うんです。
*1:アナウンスをMLにリリースするのはコマンドメールなので
オフィススイート調べ2023
はじめに
この記事はLibreOffice Technology Advent Calendar 2023の10日目の記事です。
9日目はSaburo Yoshida さんの記事「OSC2013から10年Drawはどう変わった ほか」でした。
本記事は定点観測として年1回記録しています。1つ前はこちら。
ことしは年を通してというよりは一発勝負で12月某日、某ヨドバシカメラのPCソフトウェア売り場のオフィスソフトのところを見てきてあったものから感想を中心に書きます。
もくじ
- はじめに
- もくじ
- そもそも
- MS Office(2021/365)
- Thinkfree Office neo 7
- ポラリスオフィス
- WPS office2
- 一太郎2023/2024
- Google Drive
- LibreOffice
- まとめのようななにか2023
そもそも
そもそも、もうPCソフトウェア(箱)の売り場自体が小さくなっていて、さらにオフィスソフトのカテゴリもわずかになっています。ニンテンドースイッチのダウンロードソフトウェアカードがあるようなゾーンのほうが同じか広い。それだけ「箱でソフトウェアを買う」のも減っている気がします。テレビゲーム専用機のゲームソフトは、在庫のだぶつきによって価格変動もあり得るうんですけど、PCソフトではほぼそれはないし。
MS Office(2021/365)
去年も先頭に挙げた。サブスクリプションやオンラインダウンロードコードのカードが売られています。名実ともにオフィスソフトといえばこれでしかないと思います。
特にここ数年では(コロナ禍によるワークスタイルの変化もあって)Teamsからの連携とかが強くなってる気がします。Teamsの活用を書いた本などにも、365に寄った記載が増えています。背後にはSharePointとの接続もあり、学校や企業でMSを利用していると、結果そちらにベンダーロックインされるということになります。(それがダメとは思ってない。ただ、ユーザがそれを認識してくれてたらいいなとは思う。)
Thinkfree Office neo 7
Thinkfree Office NEO 7 - Officeとの高い互換性|ソースネクスト
パッケージソフトウェアが販売されています。ソースネクストユーザがスライドして使っているかもしれません。
ポラリスオフィス
Polaris Office(ポラリスオフィス) ー 強力な互換性を備える新しいオフィスソフト
パッケージソフトウェアが販売されています。サイトのヘルプを見ていると、ダウンロード版で試用期間中は広告が表示されるらしい。
WPS office2
キングソフトオンラインショップ / Standard Edition - WPS Office 2 for Windows
ダウンロードカードがあったと思います。これは中古PCをショップなどで買うとライセンスがおまけでもらえたりすることがあるので、名前を聞いたことがある人も多いかもしれません。
WPS Cloud
去年完全に失念していたのですが(店頭になかったかも)、クラウド版もあります。スマートフォンアプリ(iOS、Android)もあるそうです。
--ここからは店頭にはないもの--
一太郎2023/2024
なんと探し方が悪かったのか、店頭で見当たらなかった。あったらごめんなさい。店員さんに聞かなかった……。毎年恒例の新作は12月に発表されました。(下のカードは来年になったら2025になるでしょう。)
日本語文書編集においては最強なんだけど、家でPCを使う時間が減ってて数年ごとにしか買い替えてなかった。ATOKも、クラウド対応オンリーみたいになってしまって、結局1年ライセンスもってるうちトータル1か月くらいしか使わなくて、2年目は継続しませんでした。ごめんなさい。
Google Drive
クラウドサービス。じわじわMSのOneDriveやWeb版のOfficeソフトのシェアが伸びてるけど、それでも一定のシェアはあると思う。去年ここで「Chrome OS Flex」の話もしたなあ。
LibreOffice
そしてLibreOfficeは今日(12/10にjaアナウンスMLで流した)7.6.4と7.5.9が最新です。7.5系はサポート終了になるため、7.6系統への移行をそろそろ検討いただきたいところです。
ちょっとスマートフォン周りの対応で、現状日本語版としてはどうなのかとかは、うまくいえないところがあります。英語版としては先日Android版のビューワがリリースされました。
ソフト提供元はTDF(The Doccument Foundation)からのものとなります。
LibreOffice 日本語サイトで紹介されている「Collabora Office for Android and iOS」は、(サイト紹介から引用すると)『Collaboraが提供するLibreOfficeベースの製品』です。
Apache OpenOffice
AOOことApache OpenOfficeは、2023年2月27日(現地時間)に4.1.14がリリースされました。しかしX(旧Twitter)のアカウントは2022年の4.1.13が固定されている状態です。
まとめのようななにか2023
さて今年もざっとふりかえってみましたが、なんだろうあんまり変わってない感じがしました。先にも記載しましたが、じわじわオンラインコラボレーションツール(Teamsなど)からオフィスアプリが使われるシーンが増えていってるのは間違いなさそうです。来年はさらにどうなっているのか、また調べたいと思います。
さて明日のLibreOffice Technology Advent Calendar 2023、担当は……引き続き私がお送りいたします。内容はことしのはじめに書きかけていた、2023年LibreOfficeに関して何かしたいと言った結果について。明日の記事も読んでもらえるとありがたいです。よろしくお願いします。